2010年 05月 15日
窯出し→検証
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粘土をこねて器を作り、乾燥、素焼き、本焼きという行程を経て、いよいよ制作物の検証をするために各自自分の器を持って居酒屋へ向かった。
検証項目は以下の通り
1.水漏れは無いか
2.持ちやすいか
3.飲みやすいか
4.容量は適当か
5.情動を刺激するか
結果はごく一部の制作物を除き概ね良好であった。特に5番の「情動を刺激するか」という項目に関しては、大いに刺激するという結果が得られた。
さらに特筆すべき発見が2つあった。
1.窯出しして最初にアルコールを注いだ器はその後いくら洗っても匂いが消えず、ずっと残っている
2.窯出し後も陶器表面のガラス質に「貫入」といわれるヒビがずっと入り続け、24時間以上経った今でも「ピキン」という音がひっきりなしに聞こえる
1番は、本来「陶器」というものは多孔質で吸水性が非常に良いということを示しており、このことから一度染みこんだ液体は陶器の中に残留することが分かる。陶器を洗剤で洗ったり、漂白剤につけ込んだりすることが何を意味するのか、そしてそのような液体を川に流すことで何が起きるのか想像する必要がある。そもそも本当に洗剤で洗う必要があるのか疑問でもある。また、一般に売られている器は陶器ではなく陶器もどきなのだということもよく分かった。まるで別物なのだ。
2番の貫入に関しては、陶器本体よりも表面のガラスのほうが収縮率が高いということを意味しており、考えてみれば当然そうあってしかるべきものである。もし仮に表面のガラスよりも本体の陶器のほうがたくさん縮むのだとしたら、ガラスが陶器の表面積に収まりきれず、貫入が入る代わりにガラスが割れて弾け飛んで来るであろう。また、窯出し後も貫入が入り続けているということは、陶器表面のガラスにまだ歪みが残っていることを意味し、言ってみれば「陶器が、産まれ出たこの世界にまだ馴染んでいない」のだとも言える。この世界に馴染むまで手元に置いて見守ってあげたいものである。 居酒屋を出てから研究室で延々と作戦会議を開いた。この時も当然「My器」を使用している。
検証項目は以下の通り
1.水漏れは無いか
2.持ちやすいか
3.飲みやすいか
4.容量は適当か
5.情動を刺激するか
結果はごく一部の制作物を除き概ね良好であった。特に5番の「情動を刺激するか」という項目に関しては、大いに刺激するという結果が得られた。
さらに特筆すべき発見が2つあった。
1.窯出しして最初にアルコールを注いだ器はその後いくら洗っても匂いが消えず、ずっと残っている
2.窯出し後も陶器表面のガラス質に「貫入」といわれるヒビがずっと入り続け、24時間以上経った今でも「ピキン」という音がひっきりなしに聞こえる
1番は、本来「陶器」というものは多孔質で吸水性が非常に良いということを示しており、このことから一度染みこんだ液体は陶器の中に残留することが分かる。陶器を洗剤で洗ったり、漂白剤につけ込んだりすることが何を意味するのか、そしてそのような液体を川に流すことで何が起きるのか想像する必要がある。そもそも本当に洗剤で洗う必要があるのか疑問でもある。また、一般に売られている器は陶器ではなく陶器もどきなのだということもよく分かった。まるで別物なのだ。
2番の貫入に関しては、陶器本体よりも表面のガラスのほうが収縮率が高いということを意味しており、考えてみれば当然そうあってしかるべきものである。もし仮に表面のガラスよりも本体の陶器のほうがたくさん縮むのだとしたら、ガラスが陶器の表面積に収まりきれず、貫入が入る代わりにガラスが割れて弾け飛んで来るであろう。また、窯出し後も貫入が入り続けているということは、陶器表面のガラスにまだ歪みが残っていることを意味し、言ってみれば「陶器が、産まれ出たこの世界にまだ馴染んでいない」のだとも言える。この世界に馴染むまで手元に置いて見守ってあげたいものである。
by ishou_keitai
| 2010-05-15 22:25
| イベント